この「本格推理」は、鮎川哲也氏を編者として、短編本格推理小説を一般公募し、その中から10編ほど選んで文庫本にして出版する、という企画だった。
自分としては、初めて活字になったものである。応募作としては二作目だった。ゲラというのを初めて手にし、「編集作業、てこんなものなのか〜」と妙に感心したのが記憶に残っている。編集者との接触は電話と郵便のみで、直接会ったことはない。したがって、光文社本社がどういう場所にあり、どんなものなのか、未だに分からない。
応募規定では400字原稿用紙50枚分という制限があったので、まとめるのに苦労した。
今読み返してみると、50枚以内に収める為か、全体的にちぐはぐしている印象を受ける。
改稿できるならやってみたいものである。
この一年後に出された「本格推理12」でも別の短編が採用された。
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