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本格推理12:盤上の散歩者たち

DEATH OF A CROSS DRESSER

―女装老人の死―

発行年月日:1998/07/20

サイズ:A6判

ページ数:478

ISBN:4-334-72646-1

定価: 740円

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内容紹介

 親と子ほど歳が離れたカップル。妻がある日帰宅すると、年老いた夫が撲殺死体として発見された。

 しかもその撲殺死体は女装させられていた……。

著者コメント

 この「本格推理」は、鮎川哲也氏を編者として、短編本格推理小説を一般公募し、その中から10編ほど選んで文庫本にして出版する、という企画だった。

 前作のSNOW BOUNDに続いて採用された。2年続けて採用されるとは思っていなかったので、びっくりしたのを覚えている。

 タイトルは「興味を引くものに」という思いを込めて付けたのだが、鮎川氏を含む編集者の方々には「変態小説かよ?」と勘違いされ、不評だったようである。

 今読み返してみると強引な部分もあるな〜、と思う一方、よくこんな細かいの書けたな〜、と自分で感心してしまう。

「本格推理」へはもう一編応募したが、さすが3年連続採用、という訳にはいかなかった。

 英語のタイトルはリスクを伴う、と実感したのも本編。カバーの部分が「DEATH OF A DRESS-CROSSER」になってしまっていた。

 また、この時点では「荻生亘」という名前で書いていたが、「荻」と「萩」が混同される事態が発生したので、混同される恐れがないと感じた「津村巧」に変更(ま、変更するほどのことでもなかったが)。

「本格推理」シリーズは、これから後に別の推理作家が編集者として新たに加わり、「新本格推理」として再出発したが、「本格推理」の基本方針とは異なるものになってしまった。

T O P

 

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