空軍系兵器 空軍系兵器、というのは意外にも見る機会に恵まれていません。 大抵の空軍系兵器図鑑では、「〇〇社〇〇(機種名)」と表記されているのが多いですが、米空軍の主力戦闘機F-15がマクダネル・ダグラスF-15からボーイングF-15になったり、小型多目的戦闘機F-16がゼネラル・ダイナミックスF-16からロッキードF-16になったり、米海軍主力戦闘機F-14がグラマンF-14からノースロップF-14なったり……、と最近は製造者の合併や部門売却でコロコロ変わっています。 到底付いていけないのでここでは表記しません。 尚、ここで記載されている情報には過ちや改定がある可能性も否定できませんので、あしからず。 |
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A-8 |
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A-10サンダーボルトII |
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全幅、全長、全高 |
17.53m 16.26m 4.47m |
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離陸最大重量 |
22680kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
704km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
4090km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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米空軍の単座対地攻撃機。正式名称はA-10サンダーボルトIIという格好いい名前が付けられているが、実際に飛ばしている操縦士らは「WARTHOG(イボイノシシ)」と呼んでいる。 強力な機関砲を装備しており、戦車もボロボロに破壊することができる。ただ、あまりにも強力な為射撃すると機体ががたついてしまい、飛行ミッションから戻る度に完全に分解して整備する必要がある、なんて話も聞く。 ステルス性に乏しいことから、退役に向かっているらしい。 |
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30mm機関砲が望める |
F-15イーグル |
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全幅、全長、全高 |
13.65m 19.43m 5.63m |
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離陸最大重量 |
30845kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
2665km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
5745km 1970km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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旧ソ連軍の「マッハ3スーパー戦闘機MiG-25」に対抗して開発された制空戦闘機。MiG-25の実情が明らかになってからは、世界最強の戦闘機となる。 イスラエル空軍に納入されたことから実戦経験は多く、敵機の撃墜数も近代の戦闘機にしては非常に高い。 拡張性も高く、複座戦闘爆撃型のF-15Eなど、様々なタイプが開発・製造された。 開発・製造元は、当時は戦闘機製造の最大大手だったマクダネル・ダクラス社。マクダネル・ダグラス社は後にボーイング社に買収されている。 基本設計は60年代後半のものということから、ステルス性には乏しく、将来はF-22と交代させられる予定。 |
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航空自衛隊のF-15 F-15の巨大なエンジン |
F/A-18ホーネット |
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全幅、全長、全高 |
11.43m 17.07m 4.66m |
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離陸最大重量 |
10455kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
1915km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3336km 537km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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元は米空軍の小型戦闘機として開発されたノースロップ社のYF-17。空軍は結局ゼネラル・ダイナミックス社のYF-16(後のF-16)の採用を決める。 海軍も同じ戦闘機を採用する筈だったが、海軍は単発のF-16では信頼性に欠けるとして双発のYF-17の採用を決めた。しかし、ノースロップ社は艦載機の経験に乏しかった為、艦載機開発・製造の経験が豊富なマクダネル・ダグラス社との共同開発を決めた。その結果誕生したのがF/A-18である。 F/A-18は、海軍におけるハイ・ロー・ミックスのローを担う目的で採用されたが(ハイはF-14)、拡張性の高さから米海軍の主力を徐々に担うようになった。 本来の開発者ノースロップ社は、F/A-18の陸上版(F-18L)を製造して各国に販売する予定だったが、いつの間にかマクダネル・ダグラス社が艦載版・陸上版の双方を製造することになってしまう(各国は、技術的には優れているとされていたF-18Lより、実際に米海軍で採用されているF/A-18を選んだ)。ノースロップ社はその後も軍用機開発では冷遇されることになる。 一方、マクダネル・ダグラス社も次世代主力戦闘機の開発競争に負け、競争相手だったボーイング社に吸収されてしまった。 F/A-18そのものは非常に成功した戦闘機だが、開発者・製造者にとっては呪いの戦闘機とも言える。 F/A-18シリーズには大型化されたF/A-18Eスーパーホーネットが加わり、ハイ・ロー・ミックスのハイの部分を完全に担うことに。 |
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F-16ファイティング・ファルコン |
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全幅、全長、全高 |
9.45m 15.03m 5.09m |
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離陸最大重量 |
12331kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
2124km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3890km 1371km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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F-15やF-14などの主力戦闘機が高価過ぎる、という批判から開発された。 元々航空戦を目的として開発された戦闘機である為、航空戦における戦闘能力は高く、各国の戦闘機の能力を比較する為の物差しとして長年軍事評論家などによって利用された。 航空戦を主体として開発されたが拡張性は高く、小型ながらも爆撃などのミッションも遂行できるようになった。 イスラエル空軍に採用されたこともあって、実戦経験はかなりあり、敵機の撃墜数も高い。 元の開発・製造者はゼネラル・ダイナミックス社。しかし後に同社は航空機部門をロッキード社に売却している。戦闘機自体は2000機も製造され、成功したといえるが、開発・製造者も同様に成功したかというとそうでもないらしい。 日本の航空自衛隊支援戦闘機F-2は、F-16を基に開発された。 |
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AV-8ハリアー |
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全幅、全長、全高 |
9.25m 14.12m 3.55m |
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離陸最大重量 |
14061kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
965km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3890km 1115km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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イギリスが開発したハリアーを米海兵隊の要請に沿って改良したもの。 本機の最大の特徴は、垂直離着陸が可能なこと。この特性を活かして通常の戦闘機では到底無理な動きも可能。本家のイギリスでは、原型となったハリアーは航空戦でかなりの成果を挙げている。 |
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小柄なAV-8 |
A-8 |
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全幅、全長、全高 |
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全長 |
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全高 |
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離陸最大重量 |
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乗員 |
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最高速度 |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km km |
エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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F-4ファントムII |
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全幅、全長、全高 |
11.77m 19.20m 5.02m |
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離陸最大重量 |
28030kg |
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乗員 |
2名 |
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最高速度 |
2301km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3180m 1270km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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元はマクダネル・ダグラス社が米海軍用に開発した大型双発複座艦載戦闘機。 能力の高さから、米空軍も採用するようになった。空軍向けに開発された戦闘機を海軍が採用することは滅多にないが、その逆はよくあるらしい。 最終的には5000機以上製造された。大型のジェット戦闘機としては異例のことである。 本国の米国では既に退役しているが、他の国(日本航空自衛隊など)ではまだまだ使われている。 |
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航空自衛隊マーキングが明確に見える |
AH-1Jシー・コブラ |
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全幅、全長、全高 |
3.28m(胴体) 13.87m(胴体)、ローターを含めると17.68m 4.11m |
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離陸最大重量 |
6690kg |
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乗員 |
2名 |
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最高速度 |
282km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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米海兵隊用にベル社が開発した攻撃ヘリ。 AH-1は、元は単発の攻撃ヘリだったが、洋上での運用においては双発でなければならない、という海兵隊の意向により双発へと改良され、AH-1Jとなった。 |
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人が群がるAH-1。前部の機関砲が凄い |
CH-53Eスーパー・スタリオン |
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全幅、全長、全高 |
m 22.35m(胴体)、ローターを含めると30.19m m |
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離陸最大重量 |
33340kg |
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乗員 |
3名(乗員)、55名(兵員) |
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最高速度 |
315km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
2075km km |
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エンジン |
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米海軍と米海兵隊用にシコルスキー社が開発した大型輸送ヘリ。 3発の強力なエンジンにより、最高速度は攻撃ヘリAH-1シー・コブラを上回る。 |
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どでかいヘリCH-53E |
A-4スカイホーク |
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全幅、全長、全高 |
8.38m 12.29m 4.57m |
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離陸最大重量 |
11110kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
1030km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3225km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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米海軍用に開発された小型艦載攻撃機。1950代から配備された。 一部の国ではまだ現役だが、本国の米国では全て退役し、一部は写真のように展示物となっている。 |
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核兵器を搭載することもできた攻撃機も、今はこの有様。飛行はもう不可能 |
ZERO FIGHTER ゼロ戦 |
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全幅、全長、全高 |
m m m |
離陸最大重量 |
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乗員 |
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最高速度 |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km km |
エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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第二次世界大戦における日本軍戦闘機の代表的な存在。 大戦初期は圧倒的な機動性により米国より有利に立ったが、機動性を高める為に防御力を極力を抑えた為、米国が高性能な戦闘機を導入するようになると次々撃墜されるようになった。 |
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現在飛行状態にあるゼロ戦は非常に少ない。これはその中の一機……ではない コクピットを望めるようになっている |
F-14トムキャット |
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全幅、全長、全高 |
19.54m(最大)、11.65m(最小) 19.10m 4.88m |
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離陸最大重量 |
33724kg |
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乗員 |
2名 |
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最高速度 |
1970km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
2965km 1230km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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F-15が開発されたのとほぼ同じ時期に開発された艦載可変翼戦闘機。開発・製造したのは艦載機製造の老舗だったグラマン社。 長距離ミサイルAIM-54フェニックスで敵機をその攻撃範囲外から撃墜する、という目的で開発された。 航空戦は特に考慮していなかったものの、可変翼を採用した為、機動力は非常に高く、演習などでは本来航空戦を前提に開発されたF-15を上回る成績も記録している。 ポテンシャルは非常に高いものの、採用国が米国とイラン(イランは実質的に運用できていない)だけということもあり、実戦経験はあまりない。 世界で最も高価な戦闘機の一つとあって、派生型も少ない。能力を活かせる場に恵まれることなく老朽化してしまい、本来米海軍ハイ・ロー・ミックスのローを担っていたF/A-18に主力の座を奪われてしまった。 製造元のグラマン社も、後にノースロップ社と合併している。 F-22の開発の遅れで当分現役を勤めるライバルのF-15とは正反対の運命に甘んじている。 |
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個人的には、F-14が最も好き。 だから今思うともう少し写真を撮っていればよかった、と後悔している。 |
AH-1ヒューイ・コブラ |
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全幅、全長、全高 |
3.56m(胴体) 13.59m(胴体)、ローターを含めると16.18m 4.09m |
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離陸最大重量 |
4535kg |
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乗員 |
2名 |
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最高速度 |
277km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
507km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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ベトナム戦争中、米陸軍の要請を受けて、ベル社が汎用ヘリコプターUH-1(通称ヒューイ)を対地攻撃専用ヘリへと再開発したもの。世界で最初の攻撃ヘリの一つ。 現在の攻撃ヘリでは当たり前となっているタンデム複座方式を、初めて採用している。前席に射手、そしてより高くて視野の広い後席に操縦士が座る。 攻撃ヘリとしては成功した方で、米陸軍は勿論、イスラエル、日本、韓国などで採用された。 派生型も多い。 AH-1は当初単発だったが、双発タイプも開発された。これはAH-1Jと命名され、米海兵隊に採用された。 |
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ミサイルを搭載する為の翼 エンジン。単発なのが分かる タンデム型コクピット 後ろから見た航空自衛隊のAH-1 エンジン ミニウィング |
F-1 |
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全幅、全長、全高 |
7.88m 17.85m 4.45m |
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離陸最大重量 |
13700kg |
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乗員 |
1名 |
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最高速度 |
1700km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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日本が独自開発した複座超音速練習機T-2を、単座戦闘攻撃機に再開発したもの。 機体開発は三菱重工業が担当し、エンジンは石川島播磨製のTF40を採用した。 生産はたった77機だけで終了。 |
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US-1 |
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全幅、全長、全高 |
33.15m 33.46m 9.95m |
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離陸最大重量 |
45000kg |
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乗員 |
12名 |
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最高速度 |
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航続距離、戦闘行動半径 |
3817km km |
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エンジン |
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新明和工業株式会社が開発した海上自衛隊の水陸両用飛行艇。 対潜哨戒飛行艇PS-1の発展型であるが、主に海難救助に利用されている。 波高3mの海上からの短距離離着水が可能。 |
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滑走中のUS-1 飛行中のUS-1 |
F-2 |
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全幅、全長、全高 |
11.10m 15.50m 5.00m |
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離陸最大重量 |
22000kg |
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乗員 |
1 |
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最高速度 |
2124km/h |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km 830km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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F-2は、航空自衛隊の支援戦闘機F-1の後継機として開発された。当時はF-1と同様純国産となる筈だったが、「日本が戦闘機を独自開発して我々を上回る航空技術を得るようであっては困る」と恐れたアメリカが、日米共同開発を強引に提案。国内から反発の声はあったものの、日米摩擦緩和という政治的思惑から共同開発を受け入れた(当時はバブル前後で、日本経済がアメリカを上回る、などと言われていた時代)。 F-2はF-16をベースに開発することが決定。日米共同開発の複雑さから(アメリカは航空技術を日本に提供することに消極的だった)、最終的には1機辺り100億円以上と、航空自衛隊の主力戦闘機F-15より高い支援戦闘機になってしまった。そんなことから、調達数は計画当初の130機を大きく下回ることに。 F-16と並べて比較すれば機種やカノピーの形状が違う、一回り大きい、などの違いが分かるが、単体で見るとF-16との区別は付き難く、単にF-16を購入した方が安く済み、実践配備の時期も早まっていたのでは、と思ってしまう。 F-2は紆余曲折を経てようやく実戦配備が開始。2005年の岩国航空ショーでも展示されるように。 |
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F/A-18E/F スーパーホーネット |
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全幅、全長、全高 |
13.62m 18.31m 4.88m |
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離陸最大重量 |
29937kg |
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乗員 |
1 |
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最高速度 |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km 722km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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米海軍支援戦闘機F/A-18の改良版。 F/A-18は本来米海軍の航空戦力のハイ・ロー・ミックスのローを担っていたが、大型化されたスーパーホーネットの導入によってF/A-18シリーズはハイもローも担うことに。 全幅はそれまでのF/A-18と比較して2メートル以上、全長も1メートル以上大きくなっている。空気取り入れ口は円形から四角になっている。 エンジンは強化されているが、最高速度は同じのようである。 改良版といっても、旧型との共通部品は1割弱で、最早別物といえる。 F/A-18Eは単座型、F/A-18Fは複座型。 |
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離陸直後のスーパーホーネット 着陸したスーパーホーネット F/A-18F スーパーホーネットによるデモ飛行 |
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全幅、全長、全高 |
m m m |
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離陸最大重量 |
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乗員 |
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最高速度 |
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航続距離、戦闘行動半径 |
km km |
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エンジン |
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固有武装 |
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可変武装 |
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