津村巧の

兵器図鑑

TAKUMI TSUMURA'S

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呉地方隊がある呉市の側に住んでいるので、海軍系兵器は見る機会に意外と恵まれています。

ここでは主なものだけを紹介しています。

スペックには過ち、もしくは更新されている部分がある可能性も否定できませんので、注意してください。

 

海上自衛隊

護衛艦

 

このセクションの艦船

 

 

 

 

 

よしの

護衛艦「よしの」DE223

 

護衛艦「よしの」DE223(中央)、練習艦「むらくも」TV3511(右)、護衛艦「くまの」DE224(左)

 

建造所

日立造船株式会社舞鶴造船所

基準排水量

1500t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

93.0m

10.8m

 7.0m

 3.6m

舟形

平甲板型

速力

24knots

主要機関

三菱12V30/40N型ディーゼル 4基2軸

馬力:16000馬力

主要兵装

50口径3インチ連装速射砲

1基

40ミリ連装機関砲

1基

アスロック8連装発射機

1基

3連装短魚雷発射管

2

定員

160名

「よしの」は護衛艦「くまの」DD224と同じ「ちくご」型護衛艦である。1975年に就役した。

 

T O P

 

くまの

護衛艦「くまの」DE224

 

護衛艦「くまの」DE224

 

建造所

日立造船株式会社舞鶴造船所

基準排水量

1500t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

93.0m

10.8m

 7.0m

 3.6m

舟形

平甲板型

速力

25knots (47km/h)

主要機関

三菱12V30/40N型ディーゼル4基2軸

16000馬力

主要兵装

50口径3インチ連装速射砲

1基

40ミリ連装機関砲

1基

アスロック8連装発射機

1

3連装短魚雷発射管

2

定員

160

 昭和47年度建造計画により日立造船株式会社舞鶴造船所で建造された「ちくご」級護衛艦の10番艦で、昭和50年2月24日に進水、同年11月19日に完工している。1999年3月現在「くまの」は第22護衛隊に所属している。近く退役する予定。「くまの」という艦名は近畿地方第一の長流熊野川から名付けられていて、昭和11年神戸の川崎造船所で進水した旧帝国海軍巡洋艦「熊野」に次ぐ二代目である。

 初めて間近で見た護衛艦。小さかった。案内してくれた船員も「古い」「小さい」を連発していた。

 機関室まで見せてもらったのは、「くまの」が最初で最後。世界情勢が緊迫している現在では、艦船の公開自体が少なくなっているとあって、ここまで見せてもらえないだろう。

 女性の乗組員が一人もいないにも拘わらず女性用トイレがあった。

 食堂にはドリンクの自動販売機があり、100円だった。乗組員から金を取るのか、と意外に思った。食堂の左舷側は調理室になっていて、数人の調理師が食事を作っていた。出来上がった野菜炒め、豚カツか魚フライらしき揚げ物、そして割った生卵が一ダース以上入ったボウルが見られた。

「くまの」は海水から真水を作る装置が装備されているが、処理能力が1日1万リットルで、160人の乗組員が1日に必要とする2万リットルには到底足りない為、タンクに真水を積んで出航する。出航すると数日間置きにしか風呂に入れず、洗濯もできないので着替えも沢山用意しなければならない……などの苦労話(愚痴?)も聞かされた。

 

  

艦橋

機関室

 

 

T O P

 

むらさめ

護衛艦「むらさめ」DD101

 

護衛艦「むらさめ」DD 101(右)、護衛艦「ゆうだち」DD103(左)、護衛艦「はるさめ」DD 102(中央)

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

平甲板型

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の1番艦。

 1996年3月14日に就役。

 これまでにも別の「むらさめ」型護衛艦(1800t)に「むらさめ(DD107)」があった。

 

護衛艦「むらさめ」DD 101(右)、護衛艦「ゆうだち」DD103(左)、護衛艦「はるさめ」DD 102(中央)

この位置からは殆ど見えないね

 

 

T O P

 

はるさめ

護衛艦「はるさめ」DD102

 

護衛艦「はるさめ」DD 102(中央)、護衛艦「ゆうだち」DD103(左)、護衛艦「むらさめ」DD 101(右)

 

建造所

三井玉野造船所

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

平甲板型

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の2番艦。

 1997年3月24日に就役。

 これまでにも別の「むらさめ」型護衛艦(1800t)に「はるさめ(DD109)」があった。

 

    

SH-60Jヘリ

 

 

T O P

 

ゆうだち

護衛艦「ゆうだち」DD103

 

護衛艦「ゆうだち」DD103(左)、護衛艦「はるさめ」DD 102(中央)、護衛艦「むらさめ」DD 101(右)

 

建造所

住重浦賀

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

平甲板型

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の3番艦。

 集合訓練で公開されていた。

 1999年3月4日に就役

 これまでにも別の「むらさめ」型護衛艦(1800t)に「ゆうだち(DD108)」があった。

 

護衛艦「ゆうだち」DD103艦橋

 

 

T O P

 

きりさめ

護衛艦「きりさめ」DD104

 

護衛艦「きりさめ」DD104

 

建造所

三菱重工業株式会社長崎造船所

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

 

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の4番艦。

 集合訓練で公開されていたのを見学した。パンフレットはA4で、カラフルだった。

 1999年3月18日に就役。

 最新鋭の汎用護衛官とあって、上層構造はステルス性を考慮しており、傾斜がついていた。

 

船尾左舷から船首方向

 

 

T O P

 

いなづま

護衛艦「いなづま」DD105

 

護衛艦「いなづま」DD105

 

建造所

三菱重工業株式会社長崎造船所

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

 

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の5番艦。

 2000年3月15日に就役した。

 これまでにも「いかづち」型護衛艦に「いなづま(DE203)」があった。

 ここの艦艇公開で、護衛艦について三つ学んだ:

 

1. 護衛艦には、通常の艦船と同様、多数の救命ボートが装備されているが、各救命ボートに乗ることができる乗組員は事前に決められている。したがって、乗組員は緊急時に脱出する際、勝手に他のボートに乗ることはできない。

2. 護衛艦は最低でも燃料を80%満載した状態で出港する。60%になると燃料を補充する。燃料が切れるまで航行することはない。そんなこともあって、乗組員でも自分らの艦艇の最高航続距離は知らないらしい。

3. 各兵器は専門化が進んでいて、機密条項も多くなっている。したがって、同じ艦の者同士でも担当外の者に自分らが担当している装備について話すことはない。そんな訳で、乗組員であっても、担当外の兵器についてはパンフレットに記載されている程度の知識しか持ち合わせていない。

 

    

76mm速射砲

垂直発射装置(ASROC用)

CIWSバルカンファランクス20MM対空機関砲

 

 

    

3連装短魚雷発射管

護衛艦「いなづま」DD105(左)、と同型艦の護衛艦「さみだれ」DD106(右)

ヘリ格納庫

 

 

T O P

 

さみだれ

護衛艦「さみだれ」DD106

 

護衛艦「さみだれ」DD106(右)、と同型艦の護衛艦「いなづま」DD105(左)

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

4400t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

151.0m

 17.4m

 47.0m

  5.2m

舟形

 

速力

30knots(55km/h)

主要機関

ガスタービン4基

主要兵装

垂直発射装置(アスロック用VLS)

1基

垂直発射装置(シースパロー用VLS)

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

76mm 62口径単装速射砲

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1基

定員

170

「むらさめ」型護衛艦の6番艦。

 2000年3月21日に就役。

 

いなづま」から見た「さみだれ」

 

いなづま」から見た「さみだれ」

 

 

T O P

 

やまゆき

護衛艦「やまゆき」DD129

 

護衛艦「やまゆき」DD129(左)と護衛艦「まつゆき」DD130(右)

いずれも「はつゆき」型護衛艦

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

3050t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

130.0m

 13.6m

  8.5m

  4.1m

舟形

長船首楼型

速力

30knots

主要機関

ガスタービン(ジェットエンジン)COGOG方式 4基2軸

馬力:50000馬力

主要兵装

62口径76mm速射砲

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1式

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1式

3連装短魚雷発射管

2

特殊装置

ヘリコプター搭載装置

1式

艦載ヘリコプター

対潜SH-60J

定員

200名

「やまゆき」DD130「はつゆき」型護衛艦である。

 

T O P

 

まつゆき

護衛艦「まつゆき」DD130

 

護衛艦「まつゆき」DD130(右)と護衛艦「やまゆき」DD129(左)

いずれも「はつゆき」型護衛艦

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

3050t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

130.0m

 13.6m

  8.5m

  4.1m

舟形

長船首楼型

速力

30knots

主要機関

ガスタービン(ジェットエンジン)COGOG方式 4基2軸

馬力:50000馬力

主要兵装

62口径76mm速射砲

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1式

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン

1式

3連装短魚雷発射管

2

対潜ヘリコプターSH-60J

1機

特殊装置

ヘリコプター搭載装置

1式

艦載ヘリコプター

対潜SH-60J

定員

200名

「まつゆき」は、はつゆき型護衛艦の9番艦で、1986年3月に就役した。世界を一周する遠洋練習航海に参加し、RIMPAC(環太平洋合同演習)92にも参加した。

 中を見学した自衛隊艦船としては3隻目。

 自衛隊艦船はどれもパンフレットを用意しているが、各自で個別に作成するらしく、全く統一されていない。「まつゆき」で手渡されたパンフレットは詳細だったが、B5サイズで、でかかった(と、当時は思った)。

 

    

艦橋

3連装短魚雷発射管

 

  

飛行甲板

護衛艦「ひえい」DDH142の飛行甲板から見た護衛艦「まつゆき」DD130

 

 

T O P

 

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