津村巧の

兵器図鑑

TAKUMI TSUMURA'S

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呉地方隊がある呉市の側に住んでいるので、海軍系兵器は見る機会に意外と恵まれています。

ここでは主なものだけを紹介しています。

スペックには過ち、もしくは更新されている部分がある可能性も否定できませんので、注意してください。

 

海上自衛隊

護衛艦

 

このセクションの艦船

 

 

 

 

 

ひえい

護衛艦「ひえい」DDH142

 

護衛艦「ひえい」DDH142

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

基準排水量:5050t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

153.0m

17.5m

11.0m

 5.2m

舟形

長船首楼型

速力

32knots (60km/h)

主要機関

2胴衝動式シリーズ

パラレル型タービン(蒸気ガスタービン) X 2基2軸

D型ボイラ X2基(圧力60kg/cm3 温度480℃)

70000馬力

 

主要兵装

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

アスロック8連装発射機

1基

5インチ54口径単装速射砲

2

3連装短魚雷発射管

2

特殊装置

ヘリコプター搭載装置

1式

フィン式減揺装置

1式

艦載ヘリコプター

SH-60J

3機

定員

定員:360名

 昭和45年度建造計画により石川島播磨重工業株式会社東京工場で建造された「はるな」型護衛艦の2番艦で、昭和49年(1974年)11月に就役した。「はるな」型護衛艦は海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦だった(現在は大型護衛艦のほとんどがヘリコプターを最低一機搭載しているらしい。DDHはヘリコプター・デストロイヤーを意味する)。1987年8月から18ヶ月におよぶ近代化改装工事を受けた。艦名は京都の比叡山にちなんでいる。旧海軍時代には「ひえい」と命名された艦は二隻あり(海防艇ひえいと戦艦ひえい)、本艦は三代目である。

 実際に中を見学できた艦船としては二番目。パンフレットを手渡されたが、「Launcher」であるべき箇所が「Louncher」となっていたり、「We welcome you aboard」である筈の文章が「We welcome your aboard」になっていたりした。

 

    

54口径速射砲(船尾)

船尾飛行甲板 LSO管制室クロースアップ

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

 

 

  

ヘリ格納庫

飛行甲板

 

  

 

 

T O P

 

しらね

護衛艦「しらね」DDE143

 

護衛艦「しらね」DDH143(中央)、護衛艦「こんごう」DDG173(左)、

護衛艦「ひえい」DDH142(右)

決して小さくない「しらね」型護衛艦の上層構造(ヘリ格納庫がある)も、

「こんごう」型と比較すると小さく見える

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

基準排水量:5050t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

159.0m

 17.5m

 11.0m

  5.5m

舟形

長船首楼型

速力

32knots (60km/h)

主要機関

2胴衝動式シリーズ

パラレル型タービン(蒸気ガスタービン) X 2基2軸

D型ボイラ X2基(圧力60kg/cm3 温度480℃)

70000馬力

主要兵装

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

アスロック8連装発射機

1基

5インチ54口径単装速射砲

2

3連装短魚雷発射管

2

特殊装置

ヘリコプター搭載装置

1式

フィン式減揺装置

1式

艦載ヘリコプター

SH-60J

定員

360名

「しらね」型ヘリコプター護衛艦である。

「しらね」型は、「はるな」型の改良拡大型である。

 関連グッズはここで注文。

 

T O P

 

あまぎり

護衛艦「あまぎり」DD154

 

護衛艦「あまぎり」DD154(奥)、護衛艦「せとぎり」DD156(手前)

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

3500t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

137.0m

 14.6m

  8.8m

  4.5m

舟形

遮浪甲板型

速力

30knots

主要機関

ガスタービン4基(COGAG)2軸

馬力:54000馬力

主要兵装

76mm単装速射砲

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン4連装発射筒

2基

アスロック8連装発射機

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦載ヘリコプター

対潜ヘリコプター

1機

定員

220

 護衛艦「あまぎり」DD154は「あさぎり」型護衛艦の4番艦である。

 同型艦に「せとぎり」DD156や、「あさぎり」DD151がある。

 

T O P

 

せとぎり

護衛艦「せとぎり」DD156

 

護衛艦「せとぎり」DD156(手前)、護衛艦「あまぎり」DD154(奥)

 

建造所

住友重機械工業株式会社浦賀工場

基準排水量

3500t

主要寸法

 全長

 幅

 高さ

 喫水

 

137.0m

 14.6m

  8.8m

  4.5m

舟形

遮浪甲板型

速力

30knots

主要機関

ガスタービン4基(COGAG)2軸

馬力:54000馬力

主要兵装

76mm単装速射砲

1基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2基

シースパロー短距離SAM 8連装発射機

1基

艦対艦ミサイルSSM-1Bハープーン4連装発射筒

2基

アスロック8連装発射機

1基

3連装短魚雷発射管

2基

艦載ヘリコプター

対潜ヘリコプター

1機

定員

220

 集合訓練で公開されていた。

 パンフレットは手書きと思われるイラストが載っていた粗末なものだった。

 停泊していた場所も通常はドックとしては使用されていない、舗装されていない場所だった。扱いが酷いぞ。

 見るからに旧式の艦船だった。

 護衛艦「せとぎり」DD156は「あさぎり」型護衛艦の6番艦である。

 同型艦に「あまぎり」DD154や、「あさぎり」DD151がある。

 

船首のアスロック8連装発射機

 

護衛艦「せとぎり」DD156

 

 

T O P

 

たちかぜ

護衛艦「たちかぜ」DDG168

 

護衛艦「たちかぜ」DDG168船首

 

建造所

三菱造船株式会社長崎造船所

基準排水量

3850t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

143.0m

 14.3m

  9.0m

  4.6m

舟形

平甲板型

速力

32knots

主要機関

タービン2基2軸

馬力:60000馬力

主要兵装

54口径127mm速射砲

2基

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2

TARTARミサイル発射装置

1式

アスロック8連装発射機

1式

3連装短魚雷発射管

2

定員

250名

「たちかぜ」は「たちかぜ」型護衛艦である。

 集合訓練の際に公開されていた艦船。手渡されたパンフレットは一枚の紙を二つ折りにしたもので、フルカラーではなかった。

 

追記:

 2004年4月の集合訓練の際に手渡されたパンフレットはフルカラーだった。

 

    

TARTARミサイル発射装置

 

 

T O P

 

こんごう

護衛艦「こんごう」DDG173

 

護衛艦「こんごう」DDG173(一番左)、護衛艦「しらね」DDH143(左から二番目)、

護衛艦「ひえい」DDH142(左から三番目)

 

建造所

三菱重工業株式会社長崎造船所

基準排水量

7250t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

161.0m

 21.0m

 12.0m

  6.2m

舟形

平甲板型

速力

30knots

主要機関

COGAGガスタービン4基2軸

馬力:100000馬力

主要兵装

イージス武器システム

1式

垂直発射装置

(対空ミサイル(SM-2)発射用)

(垂直発射アスロック(VLA)発射用)

1式

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2

54口径127mm単装速射砲

1基

4連装SSM発射機

2基

3連装短魚雷発射管

2基

定員

280

「こんごう」は、「こんごう」型イージス搭載護衛艦の一番艦である。主な役割は、イージス武器システムによる対空戦と対水上戦能力で他の艦を守ることである。

「こんごう」型には「きりしま(174)」、「みょうこう(175)、」「ちょうかい(176)」がある。

「こんごう」型は建造費が1200億円以上。これは他の艦の3倍から4倍である。この高コストのお陰で、他の艦を積極的に守るべきイージス艦が、他の艦によって最も守られるべき艦となってしまっているのは皮肉である。

 ステルス性を考慮してか、上層構造の壁面には傾斜がついている。

 中を歩き回って感じることが、何もかもでかい、ということ。上層構造も4階か5階建てくらいで、階段(傾斜梯子)をいくつも上らなければ艦橋にたどり着けなかった。せっかくのステルス性がスポイルされているのでは、と心配したくなる。

 

    

護衛艦「こんごう」DDG173(左)、護衛艦「しらね」DDH143(中央)、護衛艦「ひえい」DDH142(右)決して小さくない「しらね」型護衛艦の上層構造も、「こんごう」型と比較すると小さく見える

 

 

T O P

 

ちょうかい

護衛艦「ちょうかい」DDG176

 

 

建造所

石川島播磨重工業株式会社東京工場

基準排水量

7250t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

161.0m

 21.0m

 12.0m

  6.2m

舟形

平甲板型

速力

30knots

主要機関

COGAGガスタービン4基2軸

馬力:100000馬力

主要兵装

イージス武器システム

1式

垂直発射装置

(対空ミサイル(SM-2)発射用)

(垂直発射アスロック(VLA)発射用)

1式

CIWSバルカンファランクス20mm対空機関砲

2

54口径127mm単装速射砲

1基

4連装SSM発射機

2基

3連装短魚雷発射管

2基

定員

280

「ちょうかい」は、「こんごう」型イージス搭載護衛艦の四番艦である。1998年3月に就役した。主な役割は、イージス武器システムによる対空戦と対水上戦能力で他の艦を守ることである。

「こんごう」型には「こんごう(173)」、「きりしま(174)」、「みょうこう(175)」がある。

「こんごう」型は建造費が1200億円以上。これは他の艦の3倍から4倍である。この高コストのお陰で、他の艦を積極的に守るべきイージス艦が、他の艦によって最も守られるべき艦となってしまっているのは皮肉である。

 ステルス性を考慮してか、上層構造の壁面には傾斜がついている。

 初めて中を見学したイージス艦。中を歩き回って感じることが、何もかもでかい、ということ。上層構造も5階建てくらいで、階段(傾斜梯子)をいくつも上らなければ艦橋にたどり着けなかった。せっかくのステルス性がスポイルされているのでは、と心配したくなる。

 また、マストは自衛隊艦船では恒例となっているラティスマスト。これもステルス性が悪い、と聞いている。米国のステルス艦では、マストは傾斜の付いた三脚マストになっている。

 関連グッズはここで注文。

 

    

 

127mm速射砲

ステルス性を考慮した上層構造。。船幅一杯で、前部甲板から後部甲板に移動するには左右に設けられたトンネルのような通路を通る。八角形の部分にイージスシステムのレーダーがある。

 

    

前部甲板のVLS。本艦の前に見学した艦船ではランチャーは甲板上に備え付けるタイプだったので、このように甲板に埋め込まれているのは新鮮に感じた

艦橋。これまで見学したどの艦船より広い

後部甲板。手前はVLS

 

傾斜のついた上層構造。SFぽい、と感じてしまう

 

 

T O P

 

大和

日本帝国海軍戦艦「大和」

 

 

建造所

呉海軍工廠

基準排水量

64000t

主要寸法

 全長

 幅

 深さ

 喫水

 

263.0m

 36.9m

     m

     m

舟形

速力

27knots

主要機関

 

馬力:150000馬力

主要兵装

主砲46cm三連装砲

3式

定員

280

 史上最大の戦艦。46cm砲という、他に例を見ない主砲を搭載する為に建造された。同型艦に「武蔵」がある。三番艦「信濃」は建造の途中で航空母艦に変更された。

 最強の戦艦として建造されたものの、完成した時点で海上戦は既に航空機を活用するのが主流となっており、戦艦は時代遅れの兵器となっていた。その事実を世界に突き付けたのは他ならぬ日本帝国海軍だった。しかし、その日本帝国海軍自体はその事実を認めようとせず、航空母艦による攻撃を補助的な戦術と見なした。決戦は戦艦で、という戦術に固執したのである。

 大和は活躍の場を与えられることなく温存され、最終的には天一号特攻作戦に参加する為に沖縄へ向かったが、途中でアメリカ軍の航空機の集中攻撃で撃沈された。

 画像は呉市に開館した「大和ミュージアム」の目玉である1/10模型(全長26.3メートルある)。

 

  

 

  

 

 

T O P

 

 

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